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2010年6月15日(火)日本プレハブ新聞掲載


 

 商品の価値や品質、要望への対応力など、他社が真似できないサービスをいかにして顧客に提供するか。

 

多くの企業が他社との差別化をどう図ろうと模索している。

 

そうした中、地域に密着した経営とオール電化住宅に特化した住宅で安定した経営を保っているのが「千田工務店」だ。


 

 

 千田工務店(本社:岩手県北上市)の千田社長は、大手住宅メーカーの営業マンだった。

 

しかし「大手住宅メーカーの住宅はいい商品だが、地方の年収を考えたら金額的に買えない人も多い。

 

品質がよく、価格的にも手が届く住宅を提供したい」との思いで会社を立ち上げた。


 

 

 現在、社員10名。そのうち営業が4名。

 

従業員のほとんどが一級建築士や耐震診断士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を持ったスキルの高い人材が多い。

 

さらに積算は女性の事務員が行うという。


 

 販売エリアは岩手県内の半径50km圏内としている。

 

大工は4チーム(1チーム4~5人)。そのうちの半分は20年以上の付き合いだ。
 

 

 創業当時は年間受注棟数は約20棟。

 

1棟あたり(延床面積40坪)1700万円。

 

千田社長は「もっと業績を伸ばすには、他の工務店との差別化をどう図るかを常に考えていた」と当時を振り返る。
 

 

販売店契約

 

 2000年、アキュラシステムを導入。

 

翌年ジャーブネットに加入したことが転機となった。
 

 

 6年前からは、京セラと太陽光パネルの販売店契約を結び、太陽光発電システム(4kW)を標準装備とした。

 

「若干価格が高くなっても、他の工務店がまねできないことをやるのが差別化の一歩だと思った」と千田社長は語る。
 

 

 さらに2年後にはシャープとも太陽光パネルの販売店契約を結び、昨年の年間受注棟数は34棟。

 

これまで太陽光発電システムの販売累積棟数は191棟(5月末現在)となっており、PV搭載では地域No.1となっている。
 

 

 建築する1棟あたり(延床面積40坪)の販売価格は2200~2300万円(PV4kWの場合)。

 

新築が6割、建替えが4割となっている。
 

 

省エネ大賞コンテスト
 

 

 同社の“強み”は、従業員の技術や意識の高さと同時に、独自で開催している「省エネ大賞コンテスト」だ。

 

5回目となる今年は126名のオーナー客が参加している。
 

 

 同社が施工したオーナー客に対し、オール電化住宅ならではの省エネ・節電・売電の成果を皆でたたえあうイベントだ。

 

また、オーナー同士交流や情報交換の場としても活かされている。

 

このイベント開催以降、オーナー客からのクレームも格段と少なくなったという。

 

さらに、オーナー客や業者からの紹介率も上がり、現在は約5割となっている。
 

 

 また、オール電化住宅の良さを理解してもらうため、ホームページでは、オーナー客の省エネ・節電・売電の成果を掲載している。
 

 

 同社では、住宅建材・設備機器を全てパナソニック電工ブランドで統一し、家まるごとアフターフォローできる体制を整え、「うちで建てたからには、最後まで住宅に責任を持つ」(千田社長)この姿勢が同社の信頼の土台となっているのだろう。